共働きが増えているのに、私生活の家事は圧倒的に女性が担っている。それが女性の「働きづらさ」につながっていないか。そんな危機感から、社員セミナーやイベントで男性の家事参画を後押しする企業や自治体が出てきた。
昨年11月22日の「いい夫婦の日」をまたぐ約2週間、「共家事」を進めるイベントが福井県で開かれた。県は、夫婦が協力して家事に取り組むことを「共家事」として、啓発している。
県内企業にも協力してもらい、家電量販店では「アイロン道場」と名付けて男性がアイロンがけに取り組んだり、婚姻届を窓口に出すカップルには、県が作成した冊子「共家事のススメ」などを配ったりした。
目的は男性の意識改革にある。県は女性の就業率、共働き率ともに全国1位で働く女性の先進県なのに、女性管理職の比率は全国46位(いずれも2015年国勢調査)と低迷する。県地域戦略部の松本伸江副部長(55)は「家事育児の負担が重く、管理職に挑戦できない状況もある」と話す。
県は12年度から6年間、家事…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル